ジーネックスは、個人の全遺伝情報を司る全ゲノムデータを、自らの意思で自身の健康管理と医療アクセス、そして人類の医学研究へ役立てられる仕組みを実証します

MISSION

個人から預託された全ゲノム情報を適切かつ安全に管理します

ジーネックスは、個人が自身の全ゲノム情報を「誰と(=提供先)」「いつどのように(=同意内容)」用いるかを一元管理できる未来を描いています。

ヒトゲノムを構成する 30 億の塩基配列から得られる情報で、遺伝子パネル検査や全エクソーム解析では得られない、イントロンや調節領域、さらにゲノム構造などの情報を含みます。

希少疾患においては、症状と一般的な検査結果のみで診断の当たりをつけることが難しく、予断なく網羅的に探索する有力な手段として全ゲノム解析が用いられます。また、全ゲノム情報を詳しく調べることで、疾患の新たな原因遺伝子などの創薬標的候補が見つかる可能性があると考えられています。

個人から預託された全ゲノム情報を適切に保護しつつ、情報の利活用などに関する個別の同意状況を安全に管理できるサービスです。

国が推進する「情報銀行(情報利用信用銀行)」の認定スキームの下で、個人情報の取り扱いや安全管理基準についての認証を取得するなど一定の水準を満たすと認定されたシステムをベースとして、要配慮個人情報となり得る全ゲノム情報の安心な預託を実現します。

SERVICE 1

希少疾患領域における共同研究事業

ジーネックスは本事業を第一段階と位置づけ、希少疾患領域でのエコシステム構築の概念実証に取り組みます。共同研究で得られる知的財産や特徴的なデータセットを創薬や治験などにつなげて価値を高めるべく、製薬企業や支援団体などと連帯を図ります。

事例

ミトコンドリア病での取り組み

指定難病であるミトコンドリア病の病態解明や診断・治療法開発などを目指す埼玉医科大学、千葉県こども病院、順天堂大学との多機関共同研究に参画し、患者様ご本人に代わり全ゲノム情報の取得・管理を2022年1月に開始しました。

ミトコンドリア病とは


ミトコンドリアの働きが低下することが原因で起こる病気の総称で、最も頻度の高い先天代謝異常症です。
出生5000人に1人の割合で発症し、特に幼少期に発症した場合は症状が多彩で重篤致死の症例が多いにもかかわらず、根治的治療法がなく、対症療法にとどまります。成人後にゆるやかに発症する場合もあり、何がミトコンドリアの働きに影響を与え、各臓器・組織でどういったメカニズムで発症に至るのか、その遺伝要因・環境要因のさらなる解明が待たれています。

SERVICE 2

全ゲノム情報取得代行・支援(コンサルティング)事業

大学、病院、製薬企業に代わって患者様ご本人から全ゲノム情報の取得・管理を代行または支援します。

代行・支援業務
  • 共同研究計画書の作成支援※1
  • 倫理審査委員会の開催※1
  • 患者様へのアプローチ
    • 電子的インフォームドコンセント※1の取得
    • 検体、そのほか情報の取得
  • 全ゲノム情報の解析
  • 適切かつ安全な情報管理※2

※1:2021年6月30日に施行された「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」に対応
※2:Personal Data Bankを利用


CONTACT

お問い合わせ

ジーネックスでは以下の事業を行うクライアント様を募集しています。お気軽にお問い合わせ下さい。


※以下の事業以外に関する問い合わせも受け付けております。

  • 全ゲノム情報の
    取得・管理に基づく
    共同研究事業
  • 全ゲノム情報の
    取得に関する
    代行・支援事業